by 紙漉きの師匠
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日本の伝統「和紙」 6年1組 T木 H子 この間学校で、「紙すき」の修業があった。 生まれて初めて「和紙作り」に挑戦したのだ。 まず最初に、和紙と洋紙の違いについて勉 強した。和紙とは、木の皮を原料とする聖徳 太子のころ伝わった紙だ。昔から人間が何日 も手間暇かけて心をこめて作ったので、そこ がよいところだ。洋紙とは、普段使っている プリントや教科書などに使われる紙だ。現在 使われている紙は基本的に洋紙だ。機械で大 量生産して安く作れるのだ。安い上にいくら でもでき、とても便利だ。 ところで、やぎは紙を食べるという印象が ある。しかし、やぎが食べられるのは和紙だ けだと習った。洋紙にはいろいろな加工する ための物が入っている。それに比べて和紙は 基本的に木の皮だけで作っている。だからや ぎは木の皮ということで和紙を食べるのだ。 洋紙を食べたらおなかをこわしてしまう。こ のことを知らない人は多いのではないだろう か。世の中から和紙がなくなっても「やぎは 和紙を食べる」と言葉だけが伝わっていくの だろうか。本当の意味を知らない人たちに、 本当の意味を伝えたい。 さて、洋紙が全盛の時代でも和紙を一生懸 命心をこめて作っている人はいる。この間学 校に来てくれた師匠はその一人で、ほかにも 大勢いるそうだ。和紙は今、マイナーな存在 になってしまったが、和紙に人生をかけて、 和紙に愛情をそそいでいる人がいる。このこ とを多くの人に知ってもらいたい。 さらに和紙は、聖徳太子の時代、つまり千 四百年以上前から日本にあった歴史あるもの だ。 このように和紙は、心がこめられているし、 日本の伝統的なものだ。だから、日常的に使 うまでいかなくても、お誕生日やクリスマス 等の特別な時に和紙を使った日本らしい作品 を作るのはどうだろうか。カード等にいいと 思う。 今は、修業する前の私みたいに、「和紙な んて遠い存在だ」と考えている人が多いだろ う。私は日常的に和紙を使うことを薦めてい るわけではない。けれども、和紙を一生懸命 作っている人がいることを大勢の人に伝えた い。 世の中には、後からきた便利で安い物によ ってなくなりそうになっている『昔からあっ たよいもの』がきっとほかにもあると思う。 世の中にあるそういうものを見つけていけば、 昔からの日本のよさを新たに発見できるかも しれない。 このようにいろいろ考えるきっかけをつく ってくれ、世界を広げてくれた師匠に感謝し ている。私には将来やりたいこと、やってみ たいことが山ほどある。その中の一つに「紙 すき」が加わった。 今回味わった紙すきの感動、そして、和紙 の美しさは忘れない。
by isyouko-bou
| 2014-03-26 03:26
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